A君と同じ失敗をしないために・・・。

昔、京都に1人の中学生のAくんがいました。Aくんはなかなか勉強ができてクラスではトップの成績で、学年でも3番以内くらいの実力でした。

当時の京都の公立高校は普通科1種類しかなく、偏差値が48程度しかありませんでした。京都では公立高校に合格すると、住んでいる地区によっ て通う高校が決まりました。

なので、小学校から中学校に上がる時と同じような感じで、この地区の公立高校合格者はこの高校、と決められていました。中学校の大半の人が同じ公立高校に通っていました。

Aくんは剣道が好きというわけではないのですが、町の剣道教室に通っ ていたため、高校に入学したら先輩から「当然剣道部に入るよな?」みたいなプレッシャーをかけられ剣道部に入りました。

Aくんは学校の勉強はきちんとこなし、クラブもきちんとやっていわゆる「勉強とクラブの両立」も、きちんとできていました。でも塾や予備校には通っ ていませんでした。

彼の家は経済的に厳しい状況にあり、塾に行くことはおろか、生活費やクラブの費用も全部自分でアルバイトをし て稼がなくてはてはいけませんでした。クラブが夜遅くまであるので学校が終わってからのバイトはできなかったため、早朝に新聞配達のバイトをしながら勉強もクラブも頑張っていました。

そうこうしているうちに高校2年生になり、2年の途中からは剣道部の部長もすることになりました。
部員も60名以上もいたため、Aくんは自分の剣道だけやっ ているわけにはいかず、合宿先を探して決めたり、他の高校との試合の申し込み、昇段試験の申し込み、昇段試験の対策を後輩たちに指導したり・ ・ ・とかなり忙しくなっ てきました。

新聞配達、学校の勉強、クラブ活動で手一杯になり自分の趣味なんて持っているヒマがないくらいでした。
でも、Aくんは充実した高校生活を送ってる、と思っていました。

いよいよ高校3年生になったらみんな予備校に通うようになっていました。当時から予備校は金額が高くてAくんはとても通える金額ではありませんでした。

同じ中学校の同級生の友達のBくんが「A、どこの予備校行っ てんねん?」と聞いてきました。

「もう、高3やしどこかにいかなあかんとは思っ てるんやけど、お金もないしな・ ・ ・」っ てAくんが答えると「ウチの塾にこいや?月謝も安いし勉強し放題やぞ?」とBくんが言いました。

その塾は今ではあたりまえになっ ている自習室がある塾だったんです 。

Aくんはうーん・ ・ ・と悩んでいたらBくんが「もう俺は高校3年間の勉強は全部終わったからこれからの1年間で受験勉強をきっちりやって京大に行くつもりだ。現段階で模擬試験の判定はBだからほぼ合格間違いない」と言っていました。

AくんとBくんは中学卒業時にはほぼ同じ学力でした。Bくんは中学の時からその塾に通っていて、Aくんはどこの塾にも通っていませんでしたから、塾に通ってなくて同じ成績なので自分の方が上だ、くらいに思っていました。

高校に入学した時の順位もほぼ変わりませんでした。その当時高校の定期テストではAくんもBくんも満点近い点数をとっ ていたので、そんなに差がついているとは思っ てもみませんでした。

それなのにBくんはもう高校範囲の勉強が終わっ てる??京大がB判定?なんだそれ??Bくんの衝撃的な話を聞いて、Aくんも当時の月謝で2万円を新聞配達で稼いだお金から捻出して、塾に通い始めました。

塾といっ ても町の小さな個人塾です 。
自習室といってもコンクリートの上にとてもとても薄いカーペットが載せてあって座布団があるだけの部屋です 。

2時間座っていると足もお尻も痛くなります 。Aくんは京大に行くためには大手の予備校に行って、その道の有名な先生から教わらないと無理だと思っ ていたので「こんな設備しかない塾からホントに京大に行けるのか?」とかなり不安に思いました。

でも、ちょっと考えたらわかることですが、勉強するのは自分自身ですから設備の整った予備校で有名な先生から授業を受けても、どれだけ学べるかは生徒自身によります 。

高3になって外部の模擬試験を受けるようになってわかるようになったのですが、Bくんは高1や高2の時から大手予備校に通っている他の高校の友人たちと比べてもずっとずっと上の成績をとっていました。

Bくんの口癖は「それだけ金かけて有名予備校行って勉強してその程度か」でした。

確かにその通りです 。どれだけブランド力のある塾や予備校にいっ ていても勉強するのは自分自身ですから、大手の予備校か小さな個人塾かどうかは全く関係ありませんでした。

Bくんはすでに塾内の授業には参加していませんでした。

中学の時はほぼ同じ成績で、高校の学校のテストでもほぼ同じような点数だったBくんでしたが、勉強の実力では全くといっていいくらい追いつけない差がついていました。

マラソンで言うと前を走るBくんの後ろ姿が全く見えないくらいの差がついていたのです 。

それどころかその塾に通っているBくん以外の友達で、中学校の時にはAくんより圧倒的に勉強の順位が下だった人たちにも、追い抜かれていました。

きちんと「何をどのように勉強したら良いか」を教えてくれる指導者がいるといないと でこんなにも差ができてしまうものなのか・ ・ ・

学校の勉強だけできていても、全く役に立っていないことに気づきました。が気付いたところで、これだけ開いた差はどうにもなりません。

Aくんの塾の初日は、頭をこん棒で殴られたような衝撃が走る1日でした。

Aくんは

・自分はこの2年間何をしてきたんだろう?
・学校の勉強はきっちりやっ てできていたけども、受験の勉強になったら全く役に立っていないのではないか?
・クラブであれだけ忙しい思いをしても大学受験には全く役に立っていない・ ・ ・

などなど色々と後悔したり反省しましたがもう後の祭りです 。
ショックを受けながらも「やるしかない」と思ってAくんは勉強に取り組み始めました。

勉強を始めると、結構早い段階で中学の時にAくんより圧倒的に下だった人たちにはなんとか追いつけました。でも、中学の時にAくんより少し下だった人たちにはまだまだ全然追いつけませんでした。

受験勉強はみんな結構がんばるので、Aくんが1日に5時間6時間とがんばって勉強しても、他のみんなもかなり勉強するのでなかなか差が縮まりません。

2年生の時にこれだけ頑張って勉強していたら、他のみんなはそこまでがんばってなかっただろうから、Bくんみたいにみんなをごぼう抜きできたんだろうな・ ・ ・。

Aくんは、勉強を頑張っている最中にふと「どうしてあと1年早く気づけなかったのだろう?」と激しく後悔しながら思っていました。

Aくんは間違いなくごぼう抜きされた側の人間でした。

そうこうしているうちに夏休みが来ました。

Aくんは夏休みに苦手だった物理を真剣に克服するために勉強しました。もちろん数学や英語もやるのですが、物理はできるかできないかがきっちり分かれる科目なので、夏休みは物理を一番がんばりました。

夏休みに頑張った甲斐があっ て、物理はそこそこできるようになってきて、Aくんは少し自信を取り戻していました。できる側に来れたかな?と言う実感も少し持ち始めていました。

そうやって後悔の念を抱きながらも勉強を頑張って夏休み以降も過ごしていました。

そうして11月ご ろに学校で実際にどこの大学を受験するか、という話になりました。経済的に苦しいAくんは国立の大学にしか進学できません。

理系のAくんは「英語・数学・物理・科学・世界史・国語」を勉強するしかないと思って勉強をやっ てきましたが、ここで受験する大学によってよっ て科目が違うということを初めて知りました。

Aくんが現段階からなんとか目指せる国立大学を決めると、その大学の入学試験にはある傾向がありました。

英語の二次試験は長文問題しか出題されず、英作文もほとんどでません。なので文法のややこしいところなどの勉強はあまり必要なく、
英語→日本語の単語をひたすら覚えるのが効果的であることを初めて知りました。

英語の勉強が今までの勉強から「英単語をひたすら覚える」という勉強法に変わりました。

またその大学では理科が1科目で受験できることも知りました。化学の方が得意でしたから、夏休みに一所懸命に勉強した物理は全く必要なくなってしまったのです 。

しかも化学の入試も半分くらいが有機化学から出ることを知りました。化学の勉強も今までの勉強から有機化学を主体とした勉強に変わりました。

英語も理科も7月〜10月くらいまで必死に勉強していたことがほぼほぼ無駄になってしまいました。

ただでさえ勉強が遅れて必死に頑張ってきたのにまさかの大失態です 。

塾の先生が「どの大学の何学部を受けるかを早く決めろ」といっていた意味がようやくわかりました。

ちょうどその頃、学校では文化祭があり高校生活もみんな最後ということで大盛り上がりして、Aくんには釣り合わないくらいの美人から告白されました。

ただでさえ勉強で大無駄をしてしまって今から挽回しなくてはいけないのに彼女作っ てる場合か?と大いに悩んだのですが、男から見ても男前のCくんにそのことを相談したら

「10年後に、(あの時あの美人と付き合っ てたらなぁ・ ・)っ て後悔しないか?」

って言われて、悩んだ挙句、Aくんは美人の彼女と付き合うことにしました。でも、これが実は結果としてよかったんです 。

彼女が受験したい大学では有機化学がむっちゃ出題されるとのことですが、学校では有機化学なんてまだ習っ ていません。

そこでAくんは、勉強のできるBくんに頼んで有機化学を教えてもらいます 。そして教わったことを彼女に教えるという作戦に出ます 。

そうすれば勉強もデートも同時にできて効率がいいなぁ、くらいに思っていました。

昔からよくいうように「人に教えると自分が一番勉強ができるようになる」という言葉は本当にその通りで、彼女に教えることでAくん自身がメキメキと化学の成績を急に伸ばし始めました。

有機化学だけだと京大の試験でも満点が取れるほどになりました。あまりにもA君の急激な成長にみんなびっくりしたので、その塾では高校生のBくんが講師になって他の生徒たちにも有機化学を教えることになったくらいです 。

そうしてAくんは共通テスト(当時は共通一次試験といいました)を受けるも、結果は結構惨敗でした。がボーダーラインのちょっと下の成績でしたが、二次試験では「M大学のS学部」を受験する願書を出しました。

当時は国立大学は1年で1回きりしか受験できませんでした。そして新聞に「全国高倍率大学の学部」というところに「M大学S学部が全国6位の4.8倍」と掲載されていました。

これはかなり予想外のヤバさです 。

自信を持っ ているのは英語・数学・化学の中で化学だけ・ ・ ・。ですが、無事Aくんは合格できたんです 。

Aくんが手応えを感じたのは化学だけでした。多分受験者の誰もがわからないような問題が1つだけあったんですがAくんはその正式な答えを知っていました。

これが答えられないと満点にならないなら俺だけが満点かな、なんて自惚れていました。Aくんが大学に入ってからクラスのみんなに共通テストの点数を聞いて回ったのですが、みんなAくんの共通テストの点数よりも70点も80点も高い人ばかりが合格していました。

最低でもAくんより50点くらい上の人が数人いただけで、Aくんと同じくらいの点数の人は誰もいませんでした。

Aくんが大学に通うようになっ てから、「二次試験だけで70点も80点もひっくり返せるかな?つくづくよく大学に合格できたな。」とAくんは思いました。

もしかしたら本当に化学満点だったのがAくんだけでその希少性から合格させてもらえたのかもしれない、と本気で思っていました。

このAくんは私こと長島宏明です 。

私と同じ失敗をしないように色々と指導させてもらいます 。

A君の失敗・・・

その① 学校の勉強だけをやっていても、大学入試には受からない。

通っている学校のレベルにもよりますが、一般的には学校の定期テストと入試問題は似て非なるものです。

学校のテストでいくら良い点数をとっていても、大学入試にはあまり役に立たないことが多いです。

特にAくんの時代の京都府は「15歳の春は泣かせない」というスローガンのもとに、高校入試が甘々でした。その点大阪府は当時から厳しい競争の入試でした。

中学校で3番くらいの学力の生徒は大阪なら北野高校か茨木高校、大手前高校くらいには合格します。

そこで揉まれながら勉強していれば、Aくんみたいなことにはならなかった可能性が高いです。

高いレベルの学校なら学校の勉強だけでも大学入試に対応できるのかもしれませんが、そうでない学校に通っているなら学校の勉強だけでは足りません。

その② 勉強を指示してくれる指導者がいなかった。

何を勉強したら良いのか、どんなテキストでどのように勉強したら良いのか、をAくんはわからなかったので学校の勉強だけをやっていたことが敗因です。

本屋さんに行っても莫大な参考書や問題集があって、どれをどの順番で勉強したら良いかなんて高校生にはなかなかわからないと思います。

その点House of Bricksなら、まずテキストの完成度が半端なくすごいので、市販のテキストは全く買う必要がないです。順番も非常にわかりやすいです。

House of Bricksのテキストをやれば次は自分が行きたい大学の過去問をやるだけです。

その③ 勉強を始める時期が遅かった。

Aくんは高校3年生になるまで本格的に受験勉強をしていませんでした。

失敗談の本文にもありましたように、みんなが勉強を始める時期に自分も勉強を始めても成績の順位はなかなか上がりません。

わかりやすく例えると、今まで勉強をしてこなかった人が毎日2時間勉強したとしても、周りのみんなが毎日3時間勉強していたら、成績の順位は下がっていきます。

毎日4時間勉強して、やっと少しずつみんなとの差が縮まっていきます。

でも、もしみんなが勉強していない高校2年生の時に、毎日1時間でも勉強していたら・・・Bくんのように圧倒的なアドバンテージを築くことができます。

その④ 戦略なく勉強をしてしまった。

受験する大学の学部まで早い段階で決められなかったAくん。

高校入試の時と同じ感覚で受験勉強をやっていたので、ものすごく無駄な勉強をしてしまっていました。

英語
夏休みの段階で、英語→日本語の単語の暗記と、共通テスト対策をやっていれば、もっと点数が取れたはずです。

数学
入試の問題ではほとんどが証明問題でした。証明問題に特化して夏休みから勉強していればもっと違った結果になっていたかもしれません。

理科
夏休み以降に必死に頑張った物理が全部パァです。
何をやっているのやら・・・

夏休みから化学だけに専念していたら、世界史や国語の共通テストの点数ももっともっと取れたでしょう。

まずはどの大学に進学したいのかを明確に決めなくては、勉強に無駄が出てしまう可能性が大です。

でも決められないんですよね・・・気持ちはわかりますがAくんと同じ失敗はしないようにしたいですね。

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